昨日の阪神×巨人戦を振り返って

1対2の一点ビハインドで迎えた九回表。マウンドは守護神ジェフ・ウィリアムス。高橋ヨシノブが出塁するもあの最強の外人二人があっけなく三振し、「あと1人」の小久保もあっという間に追い詰められた。しかし2打席連続の逆転ツーランが飛び出した。あと1球で敗戦という土壇場から、それもあのウィリアムスから奪った2点だった。一気に巨人ムード。そしてその裏、最後の今岡をツーストライクまで追い込む。この試合勝てば0.5ゲーム差に迫る大きな逆転勝利。負ければ三位の借金生活…敵の言葉を借りれば、まさに“勝ちたいんや”だった。しかし外角のボール気味の球をライトオーバーのツーベースにされ試合は延長へ。
ピンチヒッター元木。出足コントロールの定まらなかった安藤の置きに来たような球をレフトスタンドへ運んだ。そう、巨人にはコレがある。曲者元木の一発で先ほど勝ちを逃したいやな空気が消え去った。そして今度こそはと十回裏、ツーアウトバッター平下。顔はいかついけれどほとんど試合には出ていないような選手。三遊間へゴロ。ニ岡の好プレーが飛び出し一塁へ送球するも判定はセーフ。勝ちはすぐそこまで来ているのだが…コントロールが定まらなくなり苦しむ河原に駆け寄るナイン。このあと赤星に左中間に持っていかれ、俊足鈴木が全身で飛び込むも無情にもボールはグラブに入らずグラウンドに転がる。そしてランナーの関本と平下が帰還。その瞬間巨人は3位に転落したのだった。
九回表に崖っ淵に立たされながらも逆転し2度も勝利をつかみかけてまさかのさよなら負け…悔しくて悔しくてテレビの前でのた打ち回って力尽きて、気がついたら朝だった。明日は勝ってください