『1985年の奇跡』を読み終えました。大変おもしろかったです。いくぶん、子供向けといえるかもしれませんがその分だいぶ読みやすくてゆっくり目に読んでいたつもりだったのにあっという間に読みおわってしまいました。なんせこの話の特徴は憎き中川校長の存在にあると思います。やつの存在こそがこの話の大筋を形成しているのであり、やつに対する腹立たしさが読者を引き付けるのに一役買っています。
マンガのように気楽に読んで楽しめばいいと思います。
『リカ』とは全く違った雰囲気でした。漫画家なんかでは特に野球マンガやサッカーマンガばかり書いている人がいます。それはそれで面白いからいいのですが、僕はいろんなジャンルの話を書く人のほうが『この人はこんな話も書くのか。』みたいな面白さがあってそういう点で面白いと思います。『1985年の奇跡』の五十嵐貴久さんはいろんなジャンルの話を書いている人なのでまた別の本を読んでみたいと思います。