試験

yuga2006-01-17


昨日から期末試験が始まりました。一発目から英語の必修の試験でした。僕はこの試験で60点を取れないと即留年決定という状況まで追い込まれていました。僕の隣に座った人は試験開始ぎりぎりに到着してかなり焦っている様子でした。途中で走って来たのでしょう、息も切れています。背が高くすらっとしていて少し小麦肌で、速水もこみちみたいなやつでした。僕はそいつを横目に見ながら平常心を保つことを心掛けました。
テストの内容は記号問題と文章を和訳していくという問題でした。英単語や英文を読んで意味を読み取れるかということが試される試験だったわけです。しかし今朝まで覚えていた単語の意味がなかなか思い出せずかなり焦りました。焦りが緊張を生み次第に手が震え出します。字がはみ出したりしてうまく書けず、消しゴムをかけると周りの字まで消してしまう始末。もこみちは走って来て体が温まっているせいか無駄にすごい勢いで答案を書いています。カカカッ…カカッカカッ力カ…もこみちの鉛筆の音がこちらの平常心を瓦解させていきます。僕の平常心なんて脆いものです。(それだけすごい勢いで書けるってことはめっちゃ勉強したんやな。もしかしたら一夜漬けで勉強してそれで寝坊したんかな…!)とかいらんことを考え
ていました。そんなことを考えている暇じゃないです。おまけに机が少しガタガタしていて隣のやつが消しゴムを使ったり少し体勢を変える度にガタつきます。その度に書き損じ、消しゴムをかけ、周りの字を消して…というまさに焦りの食物連鎖です。しかも時計を忘れてしまったので残り時間がわかりません。いつどの瞬間に試験終了を告げられるかわからず、しかも何も書かれていない大量の解答蘭が冷ややかに僕を嘲笑します。終了を告げられた瞬間留年が決定します。もはや平常心もクソもありません。何度も気持ちが切れそうでしたが
「あきらめたらそこで試験終了だよ」
という安西先生の言葉を思いだしなんとか気持ちだけは繋ぎ止めることが出来ました。点数で負けても気持ちだけは誰にも負けないつもりで最後までやり切りました。隣のもこみちは最後までガタガタさせてました。こっちの邪魔をしようとしてているようにしか見えませんでした。
とにかく解答欄を全て埋めて自分の全てを置いてくることはできたのであとは天の声を聞くだけです。60点取れてるもんだと思って残りの試験に臨みます。