モスバーガーのまるかじり

yuga2007-03-25

 


今日は親が帰ってこない日でした。晩御飯は千円あげるから自

由に食べてきなさいというめずらしい日でした。誰か下宿生と

食べるのも良かったのですが、ひょんなことから一人で下校す

ることになってしまいました。そんな中、ある企みが脳を支配

しました。





さかのぼること数年前・・・モスバーガーのうまさに始めて気が

ついたのが確か高校生のときのことでした。それまでの僕はハ

ンバーガーといえばマクドナルドしか知らない若輩者でした。

大量生産の安物のハンバーガーではなく、日本人の好みを考え

て作り出されたモスバーガー・・・肉こそマクドのそれと大差な

いように感じられましたが、ソースとパンは格別の味わいがあ

ります。肉の上にマヨネーズを塗りたっぷりオニオンのみじん

切りが盛られ、さらにその上に味わい深いキャッチーな風味の

特製ミートソースを掛けられている・・・そして忘れてはならな

いのがフレッシュで分厚いトマト・・・ジュル。これ以上うまいハ

ンバーガーは存在しないのではないかと思いました。そしてそ

のときに脳内を横切った企みとは“このソースをごはんと一緒

に食べたらメチャメチャうまいのではあるまいか・・・!?”とい

うことでした。それからというもの、モスバーガーに足を運ぶ

たびに“これをご飯と一緒に食べることができたらな

ぁ・・・!!”という思いでいっぱいでした。いや、モスにはライ

スバーガーというのがあるにはあるですが、それはまた今度食

べてみます。





今日までにも何回かチャンスはあったはずなのですが、ついつ

い忘れてしまっていました。ですが今日ついに実現することが

できました!その名も『モス丼』!!





最寄り駅である阪急六甲の目の前におあつらえ向きにモスがあ

ります。そこで購入することにしました。選んだのは「スパイ

シーモスチーズバーガー」。チーズが乗せてあり、スパイシー

な味付けがご飯に良く合うだろうと思いました。





家に着いてすぐご飯をどんぶりいっぱいに山盛りにしました。

そしてスパイシーモスチーズバーガーを包み紙から取り出し上

のパンを取ってから逆さまにしてご飯のうえにどん!と豪快に

置きました。パンはパンだけで先に食べてしまいました。モス

バーガーと炊き立てのご飯の初めての出会い・・・「はじめまし

て」「おぉ、モスバーガーやんけ。珍しいな」と湯気を立ち上

らせて会話をしているかのようでした。パンを食い終わった僕

は尚、口の中をよだれだらけにしていました。いつもより元気

にいただきますを言って(独りで)むさぼる様に食べかかりまし

た。やはりモスのソースはご飯にバツグンに合いました。ソー

スがご飯と絡まることでお互いのうまさを引き立てあい、チー

ズのまろやかさ、トマトのフレッシュさとみずみずしさ、オニ

オンの歯ごたえが見事なハーモニーを奏でていました。スパイ

シーさのせいで食欲はとどまることを知りませんでした。部活

後のすきっ腹には堪らないうまさです。文字どおり、ご飯何杯

でもいきました。お腹が痛くなるほど食べてしまいました。好

きな食べ物リストに加えておきます。





モス丼を食べていてわかったことがひとつありました。





パフュームという映画があります。異常に嗅覚の優れた主人公

グルヌイユが究極の香水を作る話です。究極の香水を嗅ぐとど

うなるかは映画で表現されていました。もし異常に味覚の優れ

た人物が現われて、究極の料理をつくることができたら・・・食

べすぎで死ヌということです。僕の場合はおひつが空になった

から助かりましたが、無限に食べられそうでした。怖かったで

す。お腹が痛いです。